2004.2.24 イチゴ狩り初体験!

突然イチゴ狩りに行きたくなった。
私も主人もイチゴが大好きなのだが、毎年今年こそは行こうと言っていて行ったためしがなかった。ふと気づくといつも季節は過ぎていた。 何故かといえば、ウチのダンナ様は物事を段取るのが苦手で、得意な私はこの季節、庭にかかりきりで腰が重いのだ。 週末ガーデナーかつ主婦である私には、ガーデニングに費やせる時間が限られている。 にもかかわらず、あとさき考えずにせっせと苗を買い込み、種をまき、挿し木する私がもちろんバカなのだが、とにかく冬は忙しいのだ!バラの手入れも土作りも、春用の花の苗を育てることも、これからやってくる美しい季節のために冬の間に準備しておかなければならない。 ガーデナーは冬枯れの庭を眺めながら、春に咲き乱れる花々を想像して顔を緩めるキミョーな生き物なのだ(あれ?これ、なんかパクリっぽい言い回し)。

そんなことはさておき、イチゴ狩りである。今年の私は「イチゴ狩り」という言葉を思い出し、そしてとりつかれた。何故か?答えは簡単、自分でも育ててみたくなったから。プロの農園の偵察というわけだ。(実際にはズッキィガーデンには食用の畑を作る1分の隙もない・・)

思い立ったらズッキィは行動派。いろいろ調べて、栃木の益子町にある観光農園に行くことにした。ハウスが120棟あり、予約なしOK、時間制限なし、これだ!普通は30分食べ放題で料金幾らというのが一般的らしいが、ここは1日中食べっぱなしでもいいですよという太っ腹。一体私たちはどれほど食べるつもりでいたのだろうか・・・。

結論から言えば、ご想像に難くないと思うがたった20分程度でギブアップした。着いたのがお昼頃で既に駐車場は満車状態、観光バスの団体客も多く、受付は行列。「早くしないとなくなっちゃうんじゃない!?」と気をもみ、もっと早く出かけるべきだったのにぐずぐずしてるから、とあやうく夫婦の間に暗雲が立ち込めるところだったというのに、肝心のイチゴ狩りはお腹の許容量の都合であっけない幕切れとなったのだった。

それでもやっぱりイチゴはおいしかった。栃おとめの1品種だけだったが、その甘さには驚嘆。いつもスーパーで買って食べている栃おとめは一体なんだったのか・・。
新鮮なものがおいしいのはイチゴに限らずなんでもそうだけれど、それは生命がまだ息づいているからなんだろうなーと思う。生命力を食べてるのかな。

もちろん、食べたイチゴはハウス栽培であって農家の方が丹念に育てあげたものだろうし、ハウスの中ではみつばち君たちも一生懸命お仕事をしていた。つまり自然のものではない箱入り娘だ。 
そして、観光農園で形が悪かろうが大きさがそろっていなかろうが勝手にもいで食べるイチゴよりもスーパーにきれいに並んでいるイチゴのほうがエリートたちなんだろうけれど、 それでも最初の一粒を口に入れたときの感動は忘れがたい。きっと私は今度の週末にはイチゴの苗を買いに走るだろう。

 ・・・冷凍庫には、去年わずかに収穫したワイルドストロベリーが20粒ほど眠っている。1年で結局ジャムを作るほどにもならないまま、株は害虫にやられてダメになった。 イチゴの苗は果たして私の口に入るまで無事に実をつけてくれるかしら。